看護師さんの悩み相談所
新人看護師・看護学生のための、誰にも聞けない看護Q&A
今さら誰にも聞けない看護の質問にお答えします!!
Q:酸素が少なかったり、炭酸ガスが多いと体はどうなる?

今さら聞けないけど、でも本当はよく理解できでない・・・
でもとっても大切な事、お答えします!!
Q:酸素が少なかったり、炭酸ガスが多いと体はどうなる?
A:動脈血液中のガスの変化は①脳 ②肺 ③循環系 ④肝臓 ⑤腎臓 ⑥血液・凝固系
へ影響を及ぼす
1.脳への影響
1)アシドーシス
●動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)の上昇により、アシドーシス(血液が酸性)
となり 炭酸ガスの強力な血管拡張作用により、脳血流量を増加(脳浮腫)
させ、頭痛や羽ばたき振戦などを起こす。
●持続すると心拍出量が減少し、血圧低下により心不全やショックを起こす。
2)アルカローシス
●動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)の低下により、アルかローシス(血液がアルカリ性)
となり、脳血流量が減少しめまいを起こす。
2.肺への影響
●低酸素血症やアシドーシスにより肺の小血管が収縮(肺血管抵抗の上昇)し、
肺高血圧となる。
●肺動脈圧の上昇が持続すると、右心負荷により肺性心(右心肥大)となる。
3.循環系への影響
1)頻脈、血圧の上昇、発汗、心拍数の増加
●動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)の上昇は、カテコールアミンの分泌を増加させ、
不足酸素を補うために心拍出量を増加(頻脈)させる。
●カテコールアミンの分泌増加によって末梢血管が収縮するため、血圧の上昇、
発汗、心拍数の増加が起こる。
2)冠血流量の低下
●動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)の低下は冠状動脈の血流を低下させ、狭心症や
心筋梗塞になりやすくなる。
3)肺性心
●肺動脈末梢の抵抗の増大により、肺動脈圧が更新して肺性心が起こる。
●肺性心により静脈圧が上昇し、右心不全を伴えば浮腫などが起こる。
4.肝臓への影響
●右心不全に伴う静脈圧の上昇は、うっ血肝(肝臓の腫大)を起こし、肝細胞
の働きを低下させる。
5.腎臓への影響
●高炭酸ガス血症(アシドーシス)や低酸素血症によって交感神経が興奮し、
腎血流量の低下やADH、アルドステロンの増加を起こす。そのために尿、
ナトリウムが排出されず浮腫を生じる。
6.血液、凝固系への影響
●低酸素血症により多血症となり血液が固まりやすくなり、血栓を起こしやすくする。
新人看護師・看護学生のための、今さら誰にも聞けない看護Q&A 索引
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