看護師さんの悩み相談所
新人看護師・看護学生のための、誰にも聞けない看護Q&A
今さら誰にも聞けない看護の質問にお答えします!!
Q:酸素が投与されるのはどんな時?

今さら聞けないけど、でも本当はよく理解できでない・・・
でもとっても大切な事、お答えします!!
Q:酸素が投与されるのはどんな時?
A:大気中には約21%の酸素が存在しますが、その濃度では体に必要な酸素が
補えない次のような場合に、酸素を投与します。
1)ストレス障害
●ヒステリー・激痛などの場合。
●情動の刺激が視床下部に伝わり呼吸中枢の興奮が増大し、
呼吸困難となる。
2)体液による障害
●糖尿病や尿毒症によるアシドーシス、過剰な運動場合。
●血液中に炭酸ガス濃度や乳酸の増加、pHの低下によって
呼吸中枢の興奮が増大し、呼吸困難となる。
3)脳橋、延髄にある呼吸中枢の障害
●脳動脈硬化症、脳腫瘍などの場合
●脳の血流障害や脳圧亢進により呼気中枢、吸気中枢、呼吸調節中枢に
ダメージ(脳障害)を受けると呼吸中枢の興奮が増大し、
呼吸困難となる。
4)呼吸筋の障害
●肋骨骨折、脊椎損傷、腹水や便秘(腹膜挙上)の場合。
●胸郭運動の低下により、呼吸運動が抑制され、体に必要な酸素が不足し
呼吸困難となる。
5)ガス交換をスムーズに行う気道や肺の障害
●肺炎・喘息・肺腫瘍などの場合。
●気道や気管支の狭窄、肺胞面積の減少、肺の伸展性の減少、
へーリング・ブロイアー反射の亢進により呼吸中枢の興奮が増大し
呼吸困難となる。
6)ガスを運ぶのに必要な心臓・血管障害
●心不全などの場合
●肺うっ血による呼吸面積の減少やへーリング・ブロイアー反射の亢進、
呼吸中枢の血流減少(炭酸ガス増加)、
血中酸素の減少により呼吸中枢の興奮が増大し、呼吸困難となる。
7)ガスを運びやすくする血液(赤血球、Hb)の障害
●貧血・出血の場合。
●酸素の運搬能力が低下、酸素不足と炭酸ガスの増加により呼吸中枢が
刺激され、呼吸困難となる。
8)ガスを効率よく使うための体温調節障害
●発熱の場合。
●呼吸中枢が興奮し酸素を多く吸引しようとして呼吸は速迫となり、
呼吸困難となる。
これは、熱エネルギーをたくさん作ろうとするから。
ただし、低体温(血液の温度が30℃以下)になると、呼吸中枢は麻痺する。
