看護師さんの悩み相談所:新人看護師・看護学生のための、今さら誰にも聞けない看護Q&A

今さら聞けないけど、でも本当はよく理解できでない・・・

でもとっても大切な事、お答えします!!

Q:高圧浣腸をしてはいけないのはどんな時?

A:脳圧亢進症状・高血圧・動脈瘤・心臓疾患・直腸や結腸の術後は禁忌。

●体内に貯留した老廃物を体外に排出させることは身体機能や精神機能の維持には
大切 なことだが、日常的に安易に行っている浣腸も次のような状態の患者には
禁忌となるので注意!

1)脳圧亢進症状のある場合

①頭蓋内の占拠性病変や髄液の増加、脳浮腫などにより脳圧が亢進すると頭痛や嘔吐、
 うっ血乳頭などの症状を呈し、ひどくなると脳血流の低下によるクッシング反射(血圧の上昇)
 や除脈、脳ヘルニアにより死を招く。

②浣腸により老廃物を一気に排出させると老廃物が腸壁血管を圧迫していた分、血流の変化
 (腸の血管床の拡張による変化)が起き、脳への血液流入と流出のアンバランスにより、
 脳血流量が低下し先のような状態を起こす。

③頭蓋内圧降下薬(マニトールやグリセロール)、利尿薬(フロセミドなど)副腎皮質ホルモン剤
 などを併用している患者の場合は医者への確認が必要となる。

2)高血圧のある場合

①浣腸の管の挿入や浣腸液を注入する不快感はストレスであり、抹消血管を収縮させる。

②また努責して息(呼吸)を止めると、胸くう内圧を上昇させ、肺内の血液を左心房から左心室
 に送り血液量を増加させる。これらは血圧をさらに上昇させる。

3)心臓疾患

①高血圧の理由と同様に心臓の仕事量(負担)が増え、心機能をさらに悪化させる。

4)動脈瘤のある場合

①高血圧と同様に血圧を上昇させるために動脈瘤破裂の危険性がある。

5)直腸や結腸の術後

①腸の蠕動による創(吻合部)への影響や腸の切断による短縮により、老廃物や細菌、
 ガスなどを回盲部へと逆流させる危険がある。

6)その他

①宿便(直腸壁が拡張している)状態では、浣腸液の注入による圧力で腸を穿孔させる危険性
 があるので注意が必要。

新人看護師・看護学生のための、今さら誰にも聞けない看護Q&A 索引

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