看護師さんの悩み相談所:新人看護師・看護学生のための、今さら誰にも聞けない看護Q&A

今さら聞けないけど、でも本当はよく理解できでない・・・

でもとっても大切な事、お答えします!!

Q:安静は体にどうのような効果があるの?

A:安静は、筋肉に負担がかからない状態をいい、新陳代謝を最小限にすることができます。

安静時には次のような体の変化があります。

1)安静臥床時の呼吸

  臥床により、横隔膜は2cm上昇(空気500mlの差)。

  肺活量は4~7%減少。

  酸素消費量は200~250ml/分と少なくなり、

  肺の仕事量が減る。

  ※呼吸障害がある場合、臥床できず、起坐呼吸となる。

2)安静臥床時の血圧

  体内の血圧が一定となり、末梢の血管は拡張し、皮膚や筋肉の血流量は2倍に増える。

  立位で下肢にたまった血液の2/3は心臓と肺に戻る。

  このため一時、心臓に負担がかかり、心不全のある人は息苦しくなり、

  心臓喘息(呼吸がゼーゼーする)となるが、心臓の仕事量を減らすことができる。

3)安静時の皮膚温

  臥床により、皮膚の血液量が増加して、皮膚血管が拡張することにより、

  皮膚温は上昇。

  皮膚血管の拡張は熱の放散を増加させる。

4)安静時の心拍数

  心拍数は立位より、10~15/分 減少。

5)安静時の尿量

  腎臓の血流量が増えるので、尿量は増える。

★安静のメリット

1.安静により疼痛を鎮静

2.傷の安静が保たれるので治癒が早い

3.重力の影響(足のうっ血や浮腫により傷や化膿創の回復を妨げる)

  を防ぐ。血流をよくし、うっ帯をとる。

4.全身衰弱がある場合にエネルギーの消費を減らすことができる。

5.臥床により筋肉は弛緩し、骨や関節は重力に対抗して体を支える仕事から

  離れられ、骨や筋肉を休めることができる

6.血液循環をよくする

★安静が必要な疾患(運動禁忌)

うっ血性心不全・重症不整脈・心筋炎・不安定高血圧・甲状腺機能低下症

重症糖尿病・呼吸不全・肺塞栓・急性炎症性疾患・全身消耗疾患

出血性疾患 など


参考文献:看護に役立つ「なぜ・何」辞典 野中廣志

新人看護師・看護学生のための、今さら誰にも聞けない看護Q&A 索引

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